Hey Derek

Bruce Bennett/Getty Images

9月8日、延期されていた米国野球殿堂入り式典が開催され、デレク・ジーターは正式に殿堂入りを果たします。

ジーターは、5度のワールドシリーズチャンピオン、14度のオールスター出場、5度のゴールドグラブ賞、3,465安打と殿堂入りに相応しい、輝かしい記録を残してきました。

ジーターの殿堂入りは、本人だけでなく、彼の成功をこれまでサポートしてきた人々にとっても大変、喜ばしいことです。

ザ・プレーヤーズ・トリビューンは、今回、この殿堂入りを記念して、彼をよく知るチームメイト、家族や友人からジーターへのお祝いのボイスメッセージを集めました。

その温かいメッセージをここに紹介します。





松井秀喜(ニューヨーク・ヤンキース/2003~2009)



黒田博樹(ニューヨーク・ヤンキース/2012~2014)



田中将大(ニューヨーク・ヤンキース/2014~2020)



アンディ・ペティット(ニューヨーク・ヤンキース/1995~2003)

デレク。老いぼれ左腕だ、バディー。

一緒にプレーできたこと、君のプレーを見られたことは本当に誇りだよ。僕の孫たちに自慢できる数少ないことさ。なぜなら、子供たちは、君のことをよく知っているし、もう、何度も彼らには、この話をしてきたからね。君のプレーする姿についてね。僕が先発の日はいつもトレーニングルームで、君は「心配することは無い」って言ってくれた。僕も「うん、そうだね」って返していたね。振り返ってみると本当に楽しい思い出だよ。そして試合開始直前、僕は、振り向いて胸をグローブで叩くんだけど、いつもそれに応えてくれた。マウンドに立つ時は君が後ろにいてくれたんだ。そして最高の準備をしていたね。一緒にプレーできたのは最高だったし、成し遂げたことも最高だった。あっという間に時が過ぎていったよ。

愛しているし、誇りに思っている。幸せを祈っているし、すぐに話したいと思っているよ。分かったかい? セレモニーでは楽しい時を過ごしてほしい。見ているよ。



レジー・ジャクソン(ニューヨーク・ヤンキース/レジェンド)

やあ、ジート。君はクラブハウスでよく言っていたな。「レッジ、何かアドバイスを聞かせてよ。こっちに座って何か教えてくれない?」

20数年間、君と友達でいられたのは素晴らしいことだよ。君は堅実だし、これまでの行いもピュアだった。人生においても試練においても成功においてもね。これから旅が続くとしても、問題ないさ。

18歳の君が入団してきた時を思い出すよ。タンパで最初の日を迎えた。バッティング練習をしていた時、君の家族を含め多くの人と見たんだ。18歳の君はとても細かったね。君の両親がどんな父親と母親なのか会ってみたかったんだ。君がこれから5年、10年とどんなふうに成長するか確認したかったんだ。家族は愛想が良くて、誠実だったよ。自分が見たのは偉大で頼りになる選手の始まりだったんだ。君がこのチームのアイコンになって、チャンピオンチームの中心になり、ジーター軍団を率いることになるなんて、思ってもみなかったよ。

すぐに友達になり、メジャーリーガーとして成長していく君を見ているうちにファンになったよ。君がチームメイトやメディアに対して、自分自身を使いこなす姿を見て自分のお気に入りの選手になるのに時間はかからなかった。信頼できる友達と家族は特別だっただろうね。信頼できる友人は少なかったかもしれないが、その友人達とは本当に信頼できる関係だった。その内の1人になれて私は本当にラッキーだったよ。君は、ヤンキースブランドを代表する選手になり、野球界の顔となった。ベーブやルー、ジョー・ディマジオ、ヨギ、ミッキー、ホワイティーのようにね。

監督が「君をキャプテンにすると伝える」と言った時のことを思い出すよ。監督は、君と直接話すためにシンシナティへ行った。既に何度か打診していたものの、どうしても話をまとめたかった監督は、そのためだけに飛行機で向かったんだ。君はピンストライプのユニフォームを着続け、世界のスポーツ界でも史上最高の選手になった。君は将来どこかのチームのオーナーになると言っていたね。みんな、君は成し遂げると分かっていた。最高の男で最高の選手、最高のチームメイト、最高の友人、最高の夫、最高の父、最高の息子で5度ワールドチャンピオンになった。そして今、殿堂入りの選手となる。君はそういう男だ。すぐにオーナーとしてもチャンピオンになるだろうね。楽しんでくれ。ハンナと家族と友人とね。君と知り合えたことを誇りに思うよ。



ホルヘ・ポサダ(ニューヨーク・ヤンキース/1995~2011)

ヘイ! バディー。 ホルヘ・ポサダだ。君の成し遂げてきたことがどれほど誇らしいのか伝えたくて電話しているよ。プロになって最初の頃を振り返ってみると、君のハードワーク、野球に対してはもちろんのこと、人生や全てのことに対して真摯に取り組んでいた姿を思い出すよ。今は君のオーナーとしての姿を楽しんでいるよ。君を友人、兄弟のような存在と呼べる関係になれたことを本当に誇らしく思う。殿堂入りでのスピーチを心待ちにしているよ。

誇らしいってことはこれまでにも言ってきたと思うけれど、改めて言葉に残すよ。素晴らしいキャリアを過ごした素晴らしい人間だ。他人をひとりひとり本当に気にかけてくれる。皆を良い方向に導いてくれたし、チームを最高にしてくれた。君の成長とともにチームも成長していったんだ。

君が成し遂げたもの以上に誇りに思うものはないよ。幸運を祈っている。素晴らしいキャリアと素晴らしい人生だ。これからも共に過ごしていくことを楽しみにしているさ。兄弟のような君を愛しているよ。じゃあね。 



CC・サバシア(ニューヨーク・ヤンキース/2009~2019)

ジート、調子はどうだ? CCだぞ。殿堂入りおめでとう。先頭に立って導いてくれたこと、感謝しているよ。輝いていた君を毎日見ることができたこと、勝利のために最善を尽くしていた姿は君がどう感じようと刺激的だったよ。

君のその姿勢は、俺たちみんなを鼓舞してくれていたし、勝つためにはどんな努力だってしていた。ありがとう、本当に感謝しているよ。俺はゴルフを練習しているから、ゴルフの練習をしておいてくれよな。会えるのを楽しみにしているよ。
おめでとう。



ティノ・マルティネス(ニューヨーク・ヤンキース/1996~2001)

デレク、元気かい? ティノだ。正式にメジャーリーグの殿堂入りを果たしたということで祝福するよ。

チームメイトとして一緒にプレーできたこと、友人になれたこと、1996年のルーキーシーズンから成長を見れたこと、本当に嬉しい。そして常に最高のキャリアを歩んできたこと、野球界史上最高の選手になったこともね。本当におめでとうデレク。良い1日を。



ハンナ・ジーター

もしもし、ベイブ。私よ。一番の思い出は、プロポーズされた時ね。心配しないで、詳細は話さないわ。でもあなたはサプライズが上手だってことは言わせて。あなたと旅行をするたびに、いつかこの日が来ると思っていたけれど、予期しない形で訪れたの。そんなデレクスタイルでプロポーズしてくれたこと、本当に嬉しいわ。愛してる。



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