親愛なるバスケットボールへ

WALTER IOOSS JR./THE PLAYERS' TRIBUNE

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親愛なるバスケットボールへ

父の靴下を丸めて

憧れの本拠地“ザ・フォーラム”で

ゲームの勝利を決める

シュートを打つ自分を想像した。

そのときわかったんだ

これだけは言えるよ

僕は君に恋をしたんだ。

君のすべてに魅せられた

思考、身体、心、魂まで

あらゆるものを捧げると決めたんだ。

6歳の少年には

もう君の姿しか見えなかった

そのトンネルの終わりが見えることはなかった。

自分だけを信じて

君と一緒に歩みはじめたんだ。

だから僕は駆け抜けた。

コートの端から端まで

君の為にすべてのルーズボールを追いかけた。

君が求めれば

僕は気持ちで応えた

なぜならそれは何倍にもなって返ってきたから。

汗と痛みとともにプレーした

それはチャレンジが僕を呼んだからじゃない

君が僕を呼んだから。

君が僕にしてくれたように

すべてを君に捧げ

誰かに生きている実感を届けたかった。

6歳の僕に君がくれたレイカードリームは

この先も色褪せることはない。

でも僕がこんなにも君を愛し続けられるのもそう長くはない。

これが君に捧げられる最後のシーズンになる。

僕のハートは高鳴り

マインドは辛いことに耐えられる

だけど、僕の身体は別れの時だと告げている。

いいんだ。

別れの準備はできている。

いま、君に知ってほしい

僕らが歩んできたすべての瞬間を一緒に噛み締めることができるから。

良い時も悪い時も。

ともに分かち合ったすべてを。

僕らは知っている

この先、どんな道に進もうとも

僕はあのときのままの少年だから

丸めた靴下を

隅っこに置いたゴミ箱にむけて

残された時間は5秒

ボールは僕の手のなかに。

5…4…3…2…1

君をずっと愛している。

コービー

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